Loading

News & Topics

年長児SUMMER体験

今年はコロナウイルスの影響で、1日のみの活動となりましたが、雨続きだった天気も当日は晴天となり、子どもたちも元気いっぱいに登園して来てくれました。

 

開会式が始まりました。

学園長先生からは、

  • 困った時は自分たちで考え、友達や先生に頼ること
  • 友達同士で協力し合うこと
  • 楽しい思い出を作ること

 を約束しました。

そして元気いっぱいの「いってきます。」の挨拶。期待を胸にバスに乗り込み北条へ向かいました。

 

 

最初のイベントは、「善応寺の和尚さんによるお話」です。

 

 

和尚さんからは、命についてのお話をして頂きました。

普段、当たり前にしていること「見る」「聞く」「話す・食べる」「歩く」「持つ」などは、体の色んな部分が様々な働きをしているということ。世の中には不自由な方もいて、「当たり前」に出来ていることは「奇跡」でとても素晴らしいということを教えて頂きました。

そして、病気で亡くなった男の子の話もして頂きました。

みんなと同じ6歳の男の子は、がんで進行も早く、最期はお家で家族みんなで過ごしていました。息を引き取る前は歩くことも出来なくなっていましたが、力を振り絞り、一緒に寝ていた家族の顔を1人1人見て回ったそうです。

子どもたちは真剣に最後まで話を聞き、命の大切さ、生きる素晴らしさを改めて知る事が出来ていました。

最初から最後まで正座で真剣にお話を聞く事が出来たみんな。最後は和尚さんと楽しいゲームもしました。

 

 

お話の後は本堂に行き、みんなでお釈迦さまに「1日みんなで楽しく過ごし、たくさん思い出が出来ますように…。」とお祈りをして、次に出発しました。

 

 

 

 

北条ふるさと館に到着。そこで待っていたのはみんな大好き!得能先生!

クラス対抗で運動ゲームをしました。開会式で学園長先生としたお約束「友達同士で協力し合うこと」。クラスの勝利のために一生懸命頑張り、応援し、大盛り上がりでした。

 

 

おなかがぺこぺこになってきたみんな。お昼ごはんを食べに次はサンサンに向かいました。

メニューは(鯛めし、ウインナーきゅうり、枝豆、卵焼き、漬物)です。みんな箸が進みます!豪華なメニューに大喜び。何度もおかわりをしました。

 

 

おなかいっぱいになったみんな。こんなに美味しいご飯が食べられるのも「お魚や野菜のおかげ」「作ったり用意してくれたりした人のおかげ」「大好きな友達のおかげ」。和尚さんに教えていただいた『おかげさま』の気持ちを持ち、全てに感謝の気持ちを込めて、ごちそうさまの挨拶をしました。

 

 

 

 

みんなお待ちかねの海遊びの時間です。

そして、その前には学園長先生から「海の水はなぜからい?」という紙芝居を読んでもらいました。

このお話は…

昔、貧乏な若者が漁に行くと、大きな鯛が釣れました。「今日は家族に美味しい鯛を食べさせてあげられる」とニコニコで帰っていると、小さな7人の神様が臼と交換してくれと頼んできます。その臼は「欲しいものを言いながら臼を右に回すとザクザク出てきて、左に回すと止まる」という魔法の臼です。若者は臼と鯛を交換し、鮭や米、そして大きな蔵を出しました。

そんな噂を聞き付けた泥棒が臼を盗んでしまいました。見つからないように急いで盗んだため、お腹が空いた泥棒は船の上で「まんじゅう出ろ」と臼を回します。まんじゅうをたくさん食べた泥棒は塩を出して口直し。どんどん塩があふれてきますが泥棒は止め方を知りません。そしてそのまま塩の重みで海の奥深くに沈んでいってしまいました。今でも、塩を出しながらグルグル回っている臼。渦潮の下にはもしかしたら臼が回っているのかもしれませんね。

 

 

子どもたちは真剣に聞き入っていました。そしてみんなで今から本当に塩が入っているのか試してみよう!と海へ行く準備を始めました。

 

 

 

 

みんなが一番楽しみにしていた海遊び。こども園のみんなの貸し切りでした。少し怖くて不安だった子も、恐る恐る入ってみると冷たくて気持ち良い!よく水の中を覗いてみるとカニやヤドカリ、小さな魚がいて「わぁ~!」と目をキラキラさせていました。そして実際に優しく触ってみたり魚を追いかけたりして遊びました。慣れてくると、どんどん波打ち際まで自分たちで行き、首までつかったりみんなで水を掛け合ったりと大はしゃぎです。初めての海に入るという子もいましたが、不安な気持ちを吹き飛ばすようにチャレンジする姿がたくさん見られました。園に帰ったら塩の実験をするので、海水も忘れず、みんなで汲んで持ち帰りました。

 

 

帰りのバスでは、園外での楽しかった思い出を振り返りました。たくさん遊んだ身体は気持ちとは裏腹にお疲れモード。お昼寝をして元気を補充する子も…。

 

 

 

園に着くと、先生たちがスイカを切って待っていてくれました。たくさん遊んだ後のスイカはみずみずしくて甘くて美味しかったです。スイカが追いつかないくらいどんどんお代わりをしてあっという間に食べ切ってしまいました。

 

 

 

 

 

クラスごとにのんびりスイカ休憩をした後は、お待ちかねの塩の実験の時間です。「本当に海の水には塩が入っているのかな?」興味深々のみんな。フライパンで熱すると水が蒸発し、白いつぶが出てきました。実際に舐めてみると本当にしょっぱい!海水に塩が入っていることを知ることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

サマー体験も終盤です。

夕食はおにぎりとそうめんでした。おにぎりと言ってもただのおにぎりではありません。好きな具を選び、自分でにぎります。まんまるおにぎりやさんかく、動物の形にする子も。オリジナルおにぎりを作って何度もお代わりをしていました。みんなで美味しいご飯を食べながら「楽しかったね。」と1日を振り返る姿も見られました。

 

 

 

 

最後は先生たちが星の話をしてくれました。みんなのために『はるか博士』が登場!こども園では毎年JAXAの方々の特別体験や、観望会、宇宙探検隊など、宇宙や星について子どもたちが実際にたくさんのことを知り、たくさんの経験が出来るような機会を作っています。お泊り保育では夜にみんなで星を見る予定でしたが、今回は出来なかったので、特別にこのような機会を先生たちが作ってくれました。宇宙には様々な星があるということ。「夏の大三角形は知っているかな?」の問いかけに「ベガ!」「アルタイル!」などと、どんどん答えていくみんな。さすがです!どのようにして星座になっているのかや、「すいきんちかもくどってんかい」と楽しく覚えられる方法を教えてもらいました。また、宇宙食も食べました。今回食べたのはピラフとケチャップライスです。実際に食べてみると味がしっかり付いていて美味しかったです。宇宙に行った気分になれました。

 

 

 

 

1日のみの活動となりましたが、盛りだくさんの1日でした。きっとこの1日だけでも、挑戦したり新しい発見をすることが出来たり、友達の大切さを知れたり、たくさんの経験が出来たと思います。また命の大切さや周りの人たちの感謝にも改めて気付く事が出来ました。今回の経験を通して更にパワーアップした年長さんになったと思います。2学期もたくさんのことに挑戦してみんなで成長していきたいです。

 

元気いっぱいに送り出して頂いた保護者の皆様、ありがとうございました。これからもたくさんの子どもたちの姿を一緒に見られる事を楽しみにしています。

2020.07.22  こども園だより