感謝祭を祝う習慣のない日本では、ハロウィンが終わるとあっという間にクリスマスデコレーションが始まりますね。なんだか、「さあさ、クリスマスですよ!プレゼント買いましょう!買いましょう!」と町中が叫んでいるようで、あまりに早いクリスマス商戦にはちょっと興ざめしてしまいます。
幼稚園では、12月に入ってから、ツリーやリースを飾り、子供たちもクリスマスソングの練習を開始します。プレゼントが待ち遠しい子供たちの話題もどんどんクリスマス色が強まっていきます。
さて、そんな12月の英語あそびはもちろん、クリスマス。
Christmas tree, Santa Claus, present, reindeer, などのクリスマス用語を紹介したり、
We Wish You A Merry Christmas! の歌を英語で歌うなどの楽しい活動を行なうほか、年中・年長の英語の時間には、クリスマスの由来も絵本を使って紹介しました。
イエス生誕の様子を「クリスマスものがたり」という絵本を使って日本語で説明すると、子供たちは目をまるくして聞いていました。
「マリアという娘さんのところに天使が舞い降りて、あなたはもうすぐ男のことを産みますよ。その子をイエスと名づけなさい。たくさんの人々を救ってくれる人になりますよ、と言いました。」と言うと、
「え~~~!!そんなこと、なんでわかるん?」
など、素朴な疑問が出てきます。
イエスが生まれたのは馬小屋の中だったことや、イエスが人々に支持されて大きな脅威になることをユダヤの王が心配し、イエスを殺そうとしたこと、それを天使が先に教えてくれて命が助かったことなど、絵本の流れに沿ってわかりやすく紹介しました。
すると、
「それって本当のこと?」と、子供たち。
「本当だと信じている人達がたくさんいるのよ」と、言うと、
「ふ~ん」と真剣な顔をしてお話に集中して聞いていた子供たちが印象的でした。
クリスマス精神(Christmas spirits)という言葉があります。簡単に言うと、愛と分かち合いの気持ちです。人々はプレゼントを交換し、家族や大切な人との絆を確認して心を暖める日がクリスマスとされています。
子供たちに言いました。
「クリスマスには、サンタさんからプレゼントをもらうだけでなく、みんなの大好きな兄弟や家族に、何か特別なものをプレゼントしてあげてね。」
すると、
「やだあ。あげな~い!!」の声!! あらら・・・。
「でも、イエス様やサンタさんがみんなのこと見てるよ!」というと、
はっとする子供たち。
この時期、「サンタが見てるよ!」の言葉は効果絶大!
「みんなにやさしく出来る人いる?」と聞くと
「はあい!!」とたくさんの元気な声があがりました。(笑)
英語あそびは、英語を直接指導するという目的もありますが、外国の文化や考え方に触れていくことも大切だと考えています。ハロウィンやクリスマスという外国文化についても、日本で誇張されている部分からだけでは見えてこない、本来の精神や考え方を折にふれて伝えていきたいと思います。